今や貴重品となったバルサ製ジャークベイト ダイビングバングオールアー Diving Bang-O Lure / バグリーズベイトカンパニー Bagley’s Bait Co

ジャークベイトバグリーズベイトカンパニー Bagley's Bait co.ミディアム・ロングビル
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日本でジャークベイトというと、どうしてもログやロングAに代表されるショートビルのミノーを思い浮かべますか、その先入観だけで凝り固まっちゃうと、もったいないことしますぜダンナ、というのが今日のオハナシ。

 

カテゴリー分けの好きな我々ニポーン人にとってはミディアム、もしくはロングビルになってしまうコイツは、ご存知、御大バグリーが放ったダイビングバングオールアーの5インチ姐さんでございます。

 

 

これのどこがジャークベイトやねん! と思ってる人もいるかもしれませんが、そもそもジャークベイトという言葉に、勝手な概念を作ってしまったのは我々日本人なワケでして、アメリカではミノーちっくな外観のルアーなら、みーんなジャークベイトであり、スティックベイトであり、ディック(笑)なんですから。

 

そんなアメリカ人達のテキトーなカテゴリー分類の中でも、このダイビンバングオーは、日本人が考えるジャークベイトのイメージに最も近く、そして日本人がイメージする以上の仕事をこなしてくれる数少ないルアーです。

 

 

思わずポンプリトリーブでも始めてしまいそうなクチビルの持ち主ですが、手首のスナップを効かせてピッピッ!とロッドをアオると、名だたるショートビルジャークベイト真っ青の、見事なダートを演じます。

 

その跳ね馬っぷりはお見事の一言。 


かの赤いお馬のルアーだって青くなる程の仕事っぷりなのです。

 

 

大きくスラントしたリップは、ショートビルよりも水の抵抗が少ないので大きくダートするだけでなく、手首への負担が小さいので使っててもヒジョーに楽。

 

さらにステディリトリーブでは艶やかにもだえるようなウォブルロールを披露してくれるのでプレデターにもアングラーにもアピール度満点。


当時のカタログを紐解くと最大潜行深度は7フィート。


実際に7フィートも潜るようには思えませんが、そこは天下のバグリー、しっかりと計算して浮力を殺してあります。

 

同じバングオー5インチのショートビルバージョンの両方の喫水線を比較するとその差は一目瞭然。


ショートリップが実測10.5gに対し、ミディアムビルは14.0gと、コンポーネントの違いはあれど、潜る気満々のセッティングになっています。

(ぴったり3/8ozと1/2ozなところに80年代バグリーの几帳面さというか堅実さを感じますね)

 

 

しかもこの増量分は水面へと戻るスピードにも好影響をもたらし、早過ぎず遅過ぎないという絶妙な味付けが施されています。


実はこの「早過ぎず遅過ぎない」という浮上スピードは、ミノーのクランキングにおいては非常に重要なファクターで、バスのバイト云々よりもアングラーの使いやすさという点で絶対に外せないポイント。

 

我々日本人はミノーシェイプのルアーだとジャークやパンプリトリーブをしてしまいがち(笑)で、「巻きミノー」をガチでやり込んでいるアングラーをあまり見かけません。

 

そもそも今の市場では巻きに特化したミノーがミブロのグッピーぐらいしかないので仕方ないのかもしれませんが、いつも使ってるジャークベイトをクランキングメインで投げ込んでみるといろんな事が見えてきて、クランキングにおけるミノーの浮力設定の重要さがわかると思います。

 

ちなみにミブロのグッピーの浮力設定は最の高。


実際に巻いてみると、使い心地はもちろんスナッグレスの点でも、あーコレコレ!となる事マチガイなしです。

 

グッピーは秋のクランキンにもぴったりだと思いますが、のんだくれ的には2回目ぐらいの大寒波が入った頃、まだシャローに残っているデカバスをスローリトリーブで狙いたいなぁ。

 

 

 

この流麗で伸びやかなボディラインが5インチ姐さん… というよりも80年代中盤のバングオーの最大のウリですね。

 

ご存知のようにバグリーのルアーは、製造時期によっては同じモデルとは思えないほどボディシェイプが違います。  


このバングオーもそんな伝統に倣って、ボディシェイプの変遷を重ねてきました。

 

そんな中でもこの時期に生産されたものはクオリティも含めてバングオーの旬だったと思うんですよね。  

 

まあ主観が98%を占めてますがw

 

 

しかしこの時期のバグリーは塗りも美術品の域に達してますね。

 

最近ではそんなことも無くなっちゃいましたが、コイツが生産されてた80年代中頃は、バグリーのルアーといえばアメリカでは高級品。

 

ヘドンやコーデルが3〜4ドルで変えた時代に、バグリーだけはブッ飛びの8〜9ドル。 

 

バスプロショップスの場合はもうちょっと安く買えたとはいえ、それでもメリケンにとってはあくまでも【プロ仕様のルアー】でした。

 

しかし当時アルバイトを4つも掛け持ちして学生とは思えないほど金を持ってたのんだくれは、当時の日本でのバグリー販売価格が2,000円弱、為替レートが1ドル=160円前後(高っ!)だったのをイイことに、日本国内価格との差額で航空運賃を捻出するぜ!的な勢いで、レジのオバちゃんも目を剥くぐらいの量のバグリーを買い漁りました。( ̄∇ ̄;) ハッハッハ


あの頃は金持ってたなぁ…遠い目


ところでこのコイツのカラーコード、なんていうんでしたっけ? 好きな色のコードなのに忘れちゃいました。

 

フックは前後ともイーグルクローが標準装備。 この頃のパケには誇らしげにイーグルクローのステッカーなんかも貼られてましたね。

 

バルサウッドなのにヒートンリグが使えるのは、ラインアイから続くフレーム構造が貫通してるから。 


テールのリグも横アイにして存在感を主張してます。(してるのか?)  


この辺りの丁寧な造り込みはやっぱり80年代バグリーならではですね。

 

でもジャークで使い続けると、あっという間にトップコートがはがれてボロボロになってしまうのがツラいところ。 やっぱり美人薄命なのね。

 

 

ご覧の通り、ネームはロゴマークが入ってない文字列バージョン。 のんだくれの一番好きなシンプルタイプです。

 

でもこのネームも、フックサークルであっという間に昇天してしまう運命なので、堪能したいなら実戦配備する前にどーぞ。

 

 

さすがにこのダイビングリップは廃番になってしまっているので、中古屋かネットで地道に探すしかありませんが、見つかれば意外とお値打ちな札がぶら下がってるはずです。

 

今現役でバングオーミノーを使ってるアングラーはおそらくトップウォーター系の人たちばかりだと思いますが、こういう時だからこそドヤ顔で


「ダイビンバンゴーで釣ったよ、あ、潜る方のやつね」

 

って言いたいですよね。

 

 

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