
以前からあちこちで発言してますが、のんだくれはルアー以外にバスフィッシングの洋書を読むのも大好き。
最初はバスマスターマガジンの年間購読から始まったのだが、ある時期にコレクター系の自費出版物と出会ったことをキッカケに資料としてのヴィンテージ釣り雑誌にも手を出してしまい、あれよあれよと言う間に数も範囲も広がってしまったというのが実状ではあるけれど。
英語が理解できなかった頃は写真を眺めてはニヤニヤするだけだったが、語学スキルが上がるにつれて積極的に辞書で調べるようになり、今ではすっかり洋書のトリコに。
洋書にハマった最大の理由は、生物学の観点でバスの行動を検証した記事が多いから。
そしてそれをバスプロのウィニングパターンに当てはめて解説したりするので内容がめちゃくちゃ濃いのです。
その最たるものがこの画像。
障害物やシェードに身を寄せるバスの習性を壁面が真っ白なタンクで検証したものだが、シェードはもちろんのこと、何もない場所では壁面に貼ったただのテープにすら身を寄せる事が簡潔な文でありながら的確に紹介されているのが分かる。




バスフィッシングにおいて「変化」がキーになることは昔から定石とされてきたが、ただのテープすら「変化」になりうる事を初めて知った時は衝撃だった。
過去に護岸のつなぎ目の黒い充填剤に沿ってラバージグをフォールさせたら立て続けに何本か釣れた経験があるが、この記事を読んで「これだったのか!」と腹に落ちたと同時に、本場の書籍の凄さを思い知った出来事でもあった。
もちろん日本の雑誌にもたまに検証記事は出るんだけれど、ぶっちゃけ内容が表面的でその先を知りたいのに!なケースがほとんど。
そもそも日本では学術的な記述はいくら正しいことが書かれていても読者アンケートなどで不人気だと分かると次号から企画自体がボツになってしまう事が多いので、この手のアカデミックな内容は反響が得られにくかったり。
しかし近年の日本のバスフィッシングを見る限り、この手のテーマこそ深く掘り下げるべき内容なのではないかと。
釣りが出来る水域が減った事によってどんどんタフ化が進み、魚の数も減ってくるとフィールドの大小こそあれど米国のように釣れるサカナを探し出すことが釣果への近道であり、そんな時に役に立つのが先述のようなバスの生態を紐解く記事だと思うのです。
ぶっちゃけそれ系の記事を読んだところですぐに実際の釣りに役立つなんて事は無いので、後で思い返したら実はそうだった…となるのが実情だと思うけれど、その気付きがあるだけで釣りの面白さが倍増するのは間違いないし、同じ様な状況に再び出くわした時は経験値として対応できるのは心強い味方となる。
そんなのは机上の空論だし理想でしかないと言われそうだけど、ルアーフィッシング自体が机上の空論で成り立ってるんだからそれに全乗っかりしなくてどーするよ?
全てがアメリカ流のやり方で解決できるとは思ってないけど、AIの発達により洋書も手軽に、しかも的確に翻訳できる時代がやって来たのに、それを使わないなんて勿体ないと思いません?

