ガソリン給油ついでに寄った中古屋で見つけたグリフォンのどチャート。
かつてはかつては高額取引界隈の大スターだったのに今や普通の中古ルアーに。
当時徹夜したり販売情報を聞きつけて遠征した者としてはなんとも言えない気分になる。
もちろん昔が異常だっただけだし、ルアーとしての実力は今も変わらんはずなんだけれど、島耕作でいうところの八ッ橋新子的な哀愁を感じずにはいられません。
ルアーに限らず、いわゆるプレミア物に共通する事だが、流通が安定したら値段とともに人気も落ち着くのが世の常。
手に入らない物が無性に欲しくなるのは古今東西何も変わっていないのです。
しかしことルアーになると困った問題も。
転売や相場高騰を狙うとどうしても実戦では使われづらくなるため、ルアーに対する真っ当な評価がされづらくなってしまうのです。
言うまでもなくルアーは使ってナンボのオモチャ。
ディスプレイや投機目的のために作られているわけではありません。
この「実戦で使われない」という事態は、メーカーにとっては売上という目に見えるものよりも遥かに大きな「ユーザーからのフィードバック」という価値をスポイルされてしまうのです。
メーカーは自社製品の使い勝手や問題点をユーザーからの声でブラッシュアップしながら次の製品へのステップを進めたいにも関わらず、それがほとんど入ってこないのです。
出せば売れるのでセールスは伸びるものの、それに対する評価が返ってこない。
これ、開発者にしたらなかなかの嫌がらせですよね。
そして市場価格も安定し、ユーザーが心置きなく使えるようになった頃にはもう商品としての旬を逃してしまっているというダブルの仕打ち。
市場在庫が圧倒的に足りなくなってプレミア価格になると、そういった弊害も出てくるのです。
とはいいつつも、メーカー的にはプレミアになるほどの人気商品も欲しいというのが正直なところ。
でもプレミアが付くほどの人気商品となると、追加オーダーに絡む生産ラインや資材確保など、当初想定していなかった仕事が増えるなど、実は頭の痛い問題だったりします。
そもそも追加で出してもタイミング的に売れる確証はありませんからね。
そう考えると数多のルアーメーカーは色んな欲望を発散したり抑えたりして頑張ってくれてるんだなぁと。
かつて希少ルアーを追っかけてた時期もあるだけに人気ルアーに飛びつくキモチも分からんでもないが、メーカーの立場も考えて消費者はもうちょっと欲望を抑え気味にしてもよくない?と思ったりする訳でして。