真偽はともかくネタはしゃぶり尽くせ!というオハナシ / ラッキーストライク レッドマンスピナーベイト

 

約50年前にジミーヒューストンが考案したレッドマンスピナーベイト。

 

置屋を変えながらも未だ売られ続けているショートアームシングルコロラドの名品だ。

 

コロラドブレードの強いバイブレーションをダイレクトにヘッドへ伝えるため、当時としては珍しいショートアームを採用したことで大ヒットとなった。

 

ビルノーマンルアーズから販売されていた80年代後半には一部日本にも入っていたので、お世話になったアングラーは少なくないはず。

 

このルアーは複数のメジャートーナメントでウィニングベイトになるなど、その実績を物語るエピソードには事欠かないが、同時に赤ちゃんのおむつを留める安全ピンを見てバイブレーションを増幅するアイを思いついたという古き善きアメリカを感じさせるエピソードもあったりしてなかなか奥が深い。

 

 

しかしこのスピナーベイトはショートアーム以外にもキモがあるのです。

 

それはクレンスイベル(バレルスイベル)を採用している事。

 

スピナーベイトのスイベルはその回転性能からボールベアリングがスタンダードである現在、わざわざ旧式スイベルを採用しているのはなぜ?と思った人も多いはず。

 

その理由はスイベルが発する回転ノイズ。

 

クレンスイベルはベアリングのようにシルキースムースではない分、金属同士の摩擦による回転ノイズがより大きくなるという。

 

このレッドマンスピナーベイトが発売された当初はベアリングスイベルが登場していなかったためクレンスイベルを採用したのだが、メーカーが変わる度にベアリングスイベルを試すもオリジナルのような釣果が得られなかったため、引き続き旧式スイベルを採用しているというのだ。

 

「スピナーベイトの回転ノイズ」という要素はバズベイトのスクイーク音のように注目されることはないが、言われてみれば確かに発生している。

 

実際スイムタンクでスピナーベイトの水中動画を撮ると、ノイズが出ているのが良く分かる。

 

ただ、実際問題としてこの回転ノイズがバイトのトリガーとなるかは分からないし、ぶっちゃけプロモーションのための後付け文句という見方もできなくはない。

 

でもルアー開発の歴史は妄想と後付けの繰り返しであることを思えば、こんな面白い「ネタ」はない。

 

ノイズが出てる事が釣りへのモチベーションとなる人がいるかもしれないし、もしそうでなかったとしても「いやー、クレンスイベルならではの回転ノイズが効くのよー」とかドヤ顔で話す奴に「んな事あるかい!」とツッコミを入れられたらサイコーにウザ面白いではないか。

 

発売当時は信じてたけど、今となっては笑い話でしかないというネタの一つや二つ、誰しも必ず持ってるはず。

 

所詮ルアーはどこまでいってもサカナを釣るオモチャでしかない。

 

だったら悪ノリだったとしても、その背景にあるネタまで堪能しつくすのもルアーフィッシングの楽しみ方のひとつではないだろうか。

 

 

 

 

のんだくれ

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