アメリカンルアー特有の雑な仕上がりを笑い飛ばす際、セットで覚えておいて欲しいオハナシ / ラッキーストライク ディープスムージー

 

関税にまつわるニュースで「日本はアメ車を輸入しないから不公平だ!」とトランプが言ってるのを見て思い出したことがある。

 

以前旧ラッキーストライクの社長から売り込みを受けた際、「塗りや詰めが雑だ。若干のコストUPになっても構わんからオリジナルカラーとか改善できる余地はあるのか?」と返したら「What’s the problem? (何が問題なんだ?) 」と真顔で返された。

 

 

アメリカ人に限らずだが、欧米のニンゲンは自社製品に絶対の自信を持ってるので、常にセールスは「こんなに良いんだから買わないわけないよな?」がスタートライン。

 

もちろんその通りの事もあるんだが、大抵のモノは日本人視点で見ると国内で売るにはちょっとハードルが高いものばっかり。

 

 

逆に言えば日本人は細かいところにこだわり過ぎているとも言えるが、ことルアーに関して言えば仕上がりの美しさはアングラーのモチベーションに影響する部分もあれど、釣果には直結しないことの方が多い。

 

塗装が剥げてしまったルアーでも釣れるし、なんなら無塗装のノーアイでも釣れる。

 

しかし頭で理解していてもやはりニンゲンは欲望のカタマリ、見た目キレイなルアーとそうでないルアーが並んでいたらやっぱりキレイな方を選ぶのです。

 

この心理行動が風俗の選択パネルで立証されているのは皆さん御存知の通り。

 

個人使用ならルアーの仕上がりはあまり気にしないが、商売となると話は別。

 

ゆえに先のような要望を出すことが多いんだが、そもそも美しさの判断基準が全く違う連中に「何が雑なのか」を説いたところで禅問答を押し付けているようなもので何も変わらないのは火を見るよりも明らか。

 

サンプルまで塗った上で、ここをこの色でこう塗って… と指示したところで、出来上がってくるものはカリカチュア似顔絵レベルの別人なのは、ルアーに限らず海外に製造を発注したことがある人ならヘッドバンギング並みに頷くことでしょう。

 

もし日本人が納得出来る仕上がりをアメリカンルアーに求めるのであれば、スミスやかつてのメガバスのようにファクトリーカラーを出すしかないのです。

 

米製品の雑さを面白がるのんだくれのような層もいることはいるけれど、少数派であることは間違いのない事実。

 

 

しかしヘドンのカラーリングのように一見雑に見えても実は実績に基づいて考えに考え抜かれたものもあると思うと、雑という一言で片付けられないケースもあるし、そこから学べることも少なくないのです。

 

最終的にはアングラーの価値観次第というところに落ち着いてしまうんだけれど、キレイにこだわり過ぎることで、歴史も市場規模もマインドも比べ物にならない国で培われてきたルアーの本質を見失ってしまうのはヒジョーに勿体ないなーと思ってしまうのです。

 

なので米製ルアーにショボいところを見つけたら、笑い飛ばすのとセットで「なんでこうなってるのか」という理由を探して欲しいのです。

 

もちろんその理由が見つからないことの方が圧倒的に多いでしょう。

 

しかしロングセラーで実績があるのに見た目は激ショボというルアーには必ずなにかがあるはずです。

 

見た目をキレイにする事なんかよりも、作り手として注力したかったもっと重要な何かが。

 

それを見つけるのもまたルアーフィッシングの愉しみであると同時に、釣ったルアーを更に愛でる材料にもなるのです。

 

でも商品がどうであれガンガン押せるメリケンのメンタリティはちょっと羨ましいなあw

 

 

 

 

 

のんだくれ

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