近年になって急激にアメリカンルアーらしさを失ってしまったフロリダの英雄・バグリー。
生き残りを賭けた企業戦略なのは良く分かるんですが、いくらなんでもコレはないですよね😭😭😭
あの頃の威厳をもう一度! という祈りも含めて今日のゲストはバングオーBのシンキングモデルです!
バングオーBはその名前の通り、バングオーとバルサBの中間的な存在です。
バングオーにより強い浮力を持たせたらデブっちょミノーが出来上がっちゃったので、無理矢理名前を付けました的な感じがしないでもないですが。(
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0年代バグリー特有のオメメが可愛いですね。
このバングオーBは90年代に一度復刻されたんですが、ボディシェイプもリップの形状も全く別物でした。
バッシンミノーという名前とのダブルネームで出されてたので、バグリーとしてはバングオーBとして出したんじゃなくて単なる商品コード的にバングオーBの名前を冠したんじゃないかと勝手に想像してます。
近年のバグリーは復刻と称して色んなルアーを発射してるんですが、そのどれもが現代の生産工程に則したリファインが施されてるので、オリジナルのバグリーだと思って使うとガックリします。
でも完全に別物だと思って使えば、かなり出来のいいルアーなので、使う側にちょっとした心構えと言うか、名前から来る先入観を捨てる必要がありますね。
だったら復刻なんて言葉使わなくてもイイのに、と言ってしまうのはミもフタも無い話なので良識あるオトナはしちゃいけません。
シンキングモデルはこんな感じでリップに【S】の文字が入ります。
真鍮のワイヤーフレームがビミョーに曲がってるあたり、オールドのバグリーらしさが漂ってますね。
ココもオバちゃんがプライヤーかなんかでグニグニと曲げてたんでしょうね。
そういえばこの間、Facebookで繋がったバグリーの元社長マイクに聞いたんですが、バグリーがまだウィンターヘブンに有った頃の工場従業員はすごい職人揃いだったそうです。
それぞれが分業された作業を極めていて、プライドとともに完璧な仕事をしていた、と。
我々日本人はかつてテツ西山氏が書いた名著【ヒット・バスルアー】の中の一文 “パートのおばちゃんが…” のフレーズに引っ張られ過ぎていて、素人のおばちゃんたちがテキトーに作ってるイメージを抱きがちですが、少なくともバグリーのウィンターヘブン工場は、代わりが居ない手練れの職人揃いだったようです。
そりゃそうですよね、かのリーシッソンもウィンターヘブン工場の出身ですから、ユルい現場じゃなかったのは想像がつきますね。
カラーはバグリーお得意のテネシーシャッド。
のんだくれ的見解では、バグリーはテネシーシャッドが美しいブランドランキングの堂々1位です。
ちなみに2位はビルノーマンね。
んでもって3位は… え?もういいって? シツレイシマシタ。
真鍮ワイヤーリグにぶら下げられたフックはお約束のイーグルクロー。
オールドのバグリーの既往症でもあるウェイト部の割れは見られないので、まあまあ程度よしといったトコですか。
こういうクラフトマンシップが宿る仕事を見た後で最近のヒートン物バグリーを見ると哀しくなってくるのはのんだくれだけじゃないはず。
でも本当は『今は無きバグリー』なんていい方をされないだけでもシアワセと思わんとアカンのですけどね。
ボディサイズは約3インチ、重さもせいぜい10g弱という控え目なプラグですが、ある意味バルサBよりもずーっとバグリーらしいルアーなので、どこかで見かけたら手にとって見てくださいな。
コメント
1. なっかん October 10, 2008 22:37
おいらの中で、バグリーは基本的に潜らせるイメージが
ありましぇん!!
シンキングと言われると使い方が・・・
でも、ど~してだろう?
のんだくれさんのブログを見るとなんでも欲しくなるのは!!
ん~、恐るべし「のだくれワールド」(^0^)
2. こんどー October 10, 2008 23:29
こんなのがあったんですね。
バンゴBのシンキングって、一体何ozあるんだろ??w
3. 広告屋 October 11, 2008 00:35
「これ」はかなりキツイですなあ(涙
70年代のバグリーはキレイやったなあ~(ちょっと逝ってます)
あの作りの緻密さと塗装のキレイさは工芸品の域やった・・・
4. セラフ October 11, 2008 08:28
現在のバグリーは無理矢理ヴィヴィッドな風合いを作ってるみたいで苦手なんですよね~。
今まではリップの「S」マーク、意識してなかったんでこれからは注意して見ておこ~。
って、なかなか昔のバグリーに出会う機会も少なくなってしまって…。
5. ザンジバル October 11, 2008 12:18
こんにちは。
そもそも中間的なポジションのバングオーBですが、それをシンキングにされても…使い方が理解されにくいでしょうね。
でも、この先端のペイントアイに魅力があります(笑)
やはり、バグリーのテネシーシャッドは芸術ですねぇ。その次は…ボーマーのテネシーかな…。
6. tei-g October 11, 2008 15:12
真鍮もののバグリーに手を出し始めたころ、比較的手ごろな値段だったので買いましたが、
やっぱりシンキングモデルで風呂で泳がせたときは「ゲッ」と思いましたね。
90’の復刻版は丸っこくていまいちですが、こいつのボディーフォルムは秀逸だと僕は思います。
7. 80’s Bassing October 11, 2008 21:11
あっしも持ってますけど今使うと数投で無くなるやろうな・・(爆死)
8. 5個セット October 11, 2008 23:38
このルアーの醸し出すノホホンとした雰囲気が好きです。
あまり釣果に結びつかなくても許せてしまうと言いますか(笑)
そういった点では、リバーラントスプークとキャラクターが
わりと似てるかも知れませんね。
井上博司さんの昔の記事で、タイガーやマーベリックと共に
ニジマスにも効くルアーとして、このシンキングタイプのバン
ゴーBも紹介されていたのが記憶にあります。
(まあ、上手な人は何を使っても何でも釣っちゃいますからねぇ~)
最近では、六兵衛さんブログで新旧のバンゴーBの変遷について
かなり詳しい記事を紹介してくださっており、僕もフムフムと
非常に感心しながら熟読させていただきました。
9. のんだくれ October 12, 2008 15:51
なっかん、まいどです。
やっぱりバグリーはシンキングが似合わない会社なんですね。(笑)
かくいうのんだくれもこのシンキングはほとんど使ったことがアリマセン!(爆)
10. のんだくれ October 12, 2008 15:53
こんどーさん、こんにちは。
バングオーBもいろいろサイズがありますが、シンキングはこの3インチサイズのみだったと思います。
例の8インチで作ったら一体… (爆)
11. のんだくれ October 12, 2008 15:54
広告屋さん、まいどです。
キツいでしょ?(笑)
あれはバグリーとは呼べないですよね。
日本には絶対に入って来ないだろーなー。
12. のんだくれ October 12, 2008 15:56
セラフさん、まいどです。
そーですねー、最近オールドバグリーを中古屋で見ることはないですよねー。
昔は真鍮モノとか結構見かけたんですけどね。
13. のんだくれ October 12, 2008 15:56
ザンジバルさん、まいどです。
やっぱりバグリーはフローティングのイメージなんですね。(笑)
14. のんだくれ October 12, 2008 15:58
tei-gさん、こんにちは。
オールドバグリーはノーズノシェイプが鋭角になってるので、独特の雰囲気を持ってますね。
復刻盤では著しくシェイプが変ってるので、やっぱ作るのタイヘンなんですかね?
15. のんだくれ October 12, 2008 15:59
80’sさんに沈むプラグは似合いません!!(爆)
16. のんだくれ October 12, 2008 16:01
5個セットさん、こんにちは。
この辺のルアーの変遷は辿っていくと次々にいろんな事実が明らかになっていくので楽しいですよね。
でも検証するにも結構なオカネが… (涙)
17. anq October 13, 2008 11:44
バンゴーB3。
フローティングの復刻モノは好きで数個持ってますね。
コイツにシンキングがあったんですね!でも、仮に持ってたとしても出番はないような気がします(笑)
バッシンミノーとダブルネームだったり、なかったり、この辺に迷走ぶりが現れてるんですかね。でも可愛いからOKです!
18. のんだくれ October 14, 2008 01:03
anqさん、バグリーのエエとこは迷走してても弱気じゃないトコです。(爆)
我が道を行くと言ったらええんですかね。(笑)