名称不明クランクベイト Name Unknown / コットンコーデル Cotton Cordell
前回のヘドン/ホッパーストッパーのように、会社がくっついたり離れたりというアメリカのルアー業界を象徴するようなルアーをもう一つ紹介しましょう。
今日のルアーはゼブコ/ドールブランドのトップシークレット… と言いたところですが、実はコイツ、ビッグオーで有名なコットンコーデルから発売されてたクリソツ君。
でも肝心の名前が思い出せなーい!
うあ? あのコットンコーデルがパクリ? と言うなかれ。
パクリのようであってパクリではないんです。
実はコーデルはプラドコ傘下に入る前に、ドールブランドの親会社・ブランズウィックと蜜月関係だった時期もあるんです。
結果的にコーデルとドールの愛の日々は早々に終焉を迎えますが、それでもこのように愛し合った証を残してくれました。
あれ? そしたらヘドンのトップシークレットはどーなっちゃうの? とギモンも湧いてきますがヘドンは担当外なので、歴史についてのんだくれに聞かないように。
見ての通り、ドールのトップシークレットそのまんまです。
オリジナルの寸詰まり感もそのまま忠実に再現。
というよりもモールドは同じヤツを使ってるんでしょうか。
トップシークレットはトップシークレットでヒジョーに良く釣れるルアーだったので、もしかしたらコーデルはこのルアーの版権が欲しいがためにドールに言い寄ったのかもしれません。
もしそうだとすると他のドールのルアー達が不憫に思えてきますが…
ノーズと呼ぶにはおよそ似つかわしくないペチャ鼻がコイツの特徴。
しかしその一見ダサダサなルックスから叩き出される大きなフラッタリングアクションはタダ巻きではもちろん、強い浮力を生かした、トップ~サブサーフェス使いで威力を発揮してくれます。
拡大しないと見えませんが、リップのトップコートがピキピキひび割れちゃってるのがいかにもコットンコーデルでしょ?
ボディシェイプだけではほとんど違いが分からないドール物とコーデル物の見分け判別法その一はカラーリング。
単色でササッと吹いただけとか、あっさりした色が多かったドール物に対し、コーデル物は比較的色を多く使っているのが特徴。
この縦縞ドレスなんてコーデルのお家芸ですから見たらすぐに分かりますよね。
判別法その二はこのケツのアナ。
他のコーデルルアーがそうであるように、コイツにはコーデル家の契りを交わした証があります。
ドール製もヘドン製もこのペイントスティック用のアナ、通称アスホールwがありません。
ネームプリントがないのも特徴の一つですね。
前後とも細身のイーグルを装備。コーデルに細身のイーグルなんてピンときませんが、他のコーデル物も同じイーグルを装備してたのでこれが標準装備だったんじゃないかと。
なんかかなり華奢な感じなんですが、このフックの軽さがあるからこそあの高レスポンスが得られてるんかなぁ… とか思って勝手に納得しちゃってますが。
しかし問題はその名前。
コイツの名前が思い出せません!
確かトップシークレット… の類いではなく、全然違う響きの名前だった記憶があるんですが…
ということで誰かコイツの名前をご存知の方がいらっしゃいましたらぜひご教授くださーい!