ガキの頃、誰もが一度はお世話になったコーモランのルアー。
いかにもパクリらしいチャチな造形に『いつか絶対にホンモノを買ってやるー!』と闘志を燃やしてたのに今じゃホンモノよりも高い金額払ってハァハァしてる自分はちょっとコワい気もします。
そう考えると刷り込みってのはホント恐ろしいですよね。
今日のゲスト、ダイブバスクランカーは80年代の中頃に発売された、ナチュラルナイスシリーズの一員です。
ナチュラルナイスシリーズはトップからボトムまで全部で21タイプのルアーがラインナップしていた豪華シリーズで、同期にはトップバグやどじょっこ、そしてスペシャルバッカスなどの今ではコーモマニア垂涎となったメンバーがいました。
そのシリーズはどれもが何かのパクリだったんですが、このダイブバスクランカーだけは元ネタがアイデンティファイ出来ない不思議な存在だったんです。
このメタボぶりは一見ダイワのバスハンターのパクりかとも思いましたが、どーも感じが違うんですよね。
もしかしてコーモランの数少ないオリジナル商品?? なーんて事を考えながら飲む焼酎が旨かったりします。
パチモンだからというワケではないでしょうが、チャチな造りはコーモ家のトレードマークみたいなもの。
左右で貼り合わせがズレたボディはもちろん、テキトーなマスキング処理で吹かれたカラーはもはやお約束ですね。
そうかと思えば、ラインアイのヒートンが下から突きださないようにリップ下部にはちゃんとプラが盛ってあったりして、力を入れるトコを完全に間違ってます。
ま、そのお間抜けぶりがコーモランのエエとこなんですけどね。
名前の通りナチュラルカラーのバスが吹かれたボディは経年とともに深みを増してきています。
カラーバリエーションの中には、日本に生息していないクラッピーカラーまで揃ってます。
日本には居ないと知っててカラーまで完コピしたのか、はたまたクラッピーという存在は全く知らないけど、元ネタにクラッピーがあったからそのままコピったのか、真相は永遠に謎ですが、こういうコーモラン独特のユルさがマニアを惹きつけて離さないんですよねー。
フックは前後ともクローポイントを奢ってもらってます。
クランクベイトにしては珍しくスプリットリングを介さない構造は、前後のフックの絡みを防止するためでもあるんですかね?
トゥルーチューンをしないと全く使いモノにならないという条件付きではありますが、使えば普通に釣れます。
いや、むしろ良く釣れると言ってもイイかも。
そりゃそうですよね、いくらパチで安いとはいえ、釣れなきゃここまで支持されないもんね。
やっぱコーモランは偉大ですね。
でもね、のんだくれ的にはひとつだけコーモランに文句があるんですよ。
それはコーモランのルアーには一切ネームプリントがない事!
そりゃパチの分際でネームプリントを背負ってるなんて厚顔にもほどがあるってもんですが、せっかくコーモ独自の名前を付けてるんだから、そこまでやって欲しかったなぁ
コメント
1. バッス吉 December 26, 2008 17:18
どーもです
コーモはオッサンバサーの
誰もが通ってきた道ですね~(笑)
あんなにボックスを占拠していたのに
1つなくなり・・・2つなくなり・・・
いまは数える程しかありません
このダイブバスクランカーも使った記憶があるけど
いまは手元ないです・・・
コーモはネームがはいってないので
度々尋ねルアになってますが、入っていたら
本家と区別がついちゃうじゃないですか(笑)
2. 島ドン December 26, 2008 18:53
テキトーさ加減と言いましょうか、家庭内工房チックと言いましょうか、
そういう所にグッときてしまう、、、その点では↓のストームと一緒です(爆
冗談はさておき
3つ増え、5つ増え、、、
現在は増殖中です(笑
ナチュラルナイスシリーズの一部はパケを変えて今でも売っている様ですが、金型等、物持ちが良いっすなぁ
3. 水澄まし December 26, 2008 19:36
今晩は!
コーモええですよね。
特にナチュプリの深さはメリケン物に負けてないと思うんですよ。
島ドンさんと同じく少しずつ増殖中ですわ。
4. カープヒロシマ December 26, 2008 20:51
コーモの地元に住んでるほうが、ヒロシマより
長くなりました(笑)
ずっと前に偶然、コーモの本社を見かけたときは
なんだか知らないけれど、すっごく幸せな気持に
なれたことを思い出します(笑)
ナチュラル・ナイス!な気持ちでしたわ!
コーモ、地元なのにオールドは高い!
どじょっこ、500円越え(泣)
店員さんも、コーモのオールドは一発で見破るんですかね(泣)
5. のんだくれ December 26, 2008 22:21
バッス吉さん、まいどです。
やっぱり本家と区別されちゃマズいですもんね。(爆)
でもネームが欲しい…
6. のんだくれ December 26, 2008 22:24
島どんさん、こんばんは。
コーモはホントにハマると怖いブランドですよね。
メジャーブランドみたいにカラーコードやバリエが解明されてないので
集めれば集めるほどイバラ状態になっちゃいますからね。
その一つが命取りになりますからね、ホドホドに。(笑)
7. taka December 26, 2008 22:26
お久し振りです。
コーモに飛びついてしまいました。
でも、オールドコーモは高いですね・・
レアな一品、カルトな一品、
見た目と違って実釣では使えない一品・・
某D社みたいに、あの頃のルアーを「復刻版」で出してくれたなら、
きっと買ってしまう年代の方もいらっしゃると思います(私だけ?)
かく言う私も、ずっと探しているコーモがあります。
それは・・コーモだけに名前も無い一品で、
オークションでも一度しか見かけていない「私だけの珍品」です。
タイムマシンがあったら、
あの頃のコーモ、全部買いするのになぁ・・
なお「コーモかよ!」という突っ込みはご遠慮下さい。
いくらパチで安いとはいえ、コーモはやっぱり偉大ですから(笑)
ちなみに、当時のコーモが高価なのは、
ペイントが溶けるので美品が少ないからだと思います。
私も美品は少ないです(苦笑)
8. のんだくれ December 26, 2008 22:27
水澄ましさん、まいどです。
ホントそうですよね、この撮影しながらつくづくそう思いました。
パチとはいえ、当時日本のどのメーカーもやってなかった事をここまで
やり通した偉業は評価されるべきだと思います。
…でも一般には単なるパチとしか受け入れられないんだよなー
9. のんだくれ December 26, 2008 22:30
カープさん、まいどです。
ナチュラルナイス!(笑)
のんだくれはまだコーモの本社を見たことがないのでその気分に浸れません。
しかしナチュラルナイスシリーズって一体どんなネーミングやねん!(笑)
そのセンスにもまたシビれます。
10. tei-g December 26, 2008 22:31
改めて見るとコーモは結構かっこいいですね。
最近はこの手のパチものを出すメーカーが無くなって逆に寂しいです。
米メーカーが日本のメーカーをコピーするような現状は、昔は考えもしなかったですし。
11. のんだくれ December 26, 2008 22:34
takaさん、こんばんは。 おひさです。(笑)
コーモランも集めてたんですね。
どんだけ範囲広いんですか。(笑)
コーモが当時のままのテイストで復刻してくれたらそりゃ買いますよ、ええ全買いしますとも。(笑)
でも当時の塗装が溶けやすいとは知りませんでした。
うーん… やっぱ深いなー… 生半可な気持ちでいくと大やけどしますね、これは。
12. のんだくれ December 26, 2008 22:42
tei-gさん、まいどです。
かっちょいーですよ、コーモは。
なにしろ 【 すばらしいルアーフィッシングに 】 がキャッチコピーですから!(笑)
でもメリケンブランドが日本のルアーをパクるのは、厳密には中国の業者がパクってますからね。
13. とびっく December 26, 2008 22:59
のんだくれさん、こんばんは恥ずかしながら去年の今頃までコーモランを知りませんでした(汗)。
80’sさんのブログを知り、ルアー千一夜を知ってからはドップリになってしまいました。(笑)
コーモランってパクりなのに元ネタとはいい意味でちょっと違った雰囲気があると思ってるのは私だけ?
14. あざらしみうら December 27, 2008 00:20
コーモランはネームプリント入っていないし、微妙な違いでバリエーション
があったりするので、真面目にコレクションしようとすると大変ですよね。
コーモランは淡水で使用していても、ヒートンが錆びる事があるので結構\気を使います。フックより先に錆びるっていったい….
15. のんだくれ December 28, 2008 00:05
とびっくさん、こんばんは。
徹底的にパクれば一つの文化になるという例ですかね。コーモランは。(笑)
16. のんだくれ December 28, 2008 00:07
あざらしさん、こんにちは。
ホントそうなんですよね、全容が分からないだけにまさに底なし沼。
しかしフックより先に錆びるヒートン… サスガだ。(爆)
17. タカ September 30, 2010 11:56
このモデルと同じカラーのシャロータイプは
当時買って使った事があります。
ちゃんと泳がないので1回使っただけです。
それも直ぐ塗装が溶けて来ました。
今だに持ってます。